【フラット35】2023年6月の金利発表
2023/06/01|住宅ローン
融資率(9割以下)返済期間21~35年の【フラット35】の金利は、2023年4月には1.76%と2023年3月の1.96%に比べて大きく下がり、2023年4月に1.83%と前月から少し戻したものの、今月2023年6月は再び1.76%へ下がってきました。
そのほかの金利は以下の通りです。
融資率9割以下 返済期間21~35年 1.76% 返済期間20年以下 1.33%
融資率9割超 返済期間21~35年 1.90% 返済期間20年以下 1.47%
【フラット35】今後の見通し
【フラット35】の金利は「機構債」の表面利率に連動し、「機構債」の表面利率は10年物国債利回り(≒日本の長期金利)にほぼ連動します。つまり【フラット35】の今後の金利を探るのであれば、10年物国債の金利動向を探る必要があります。
2023年5月は月末にかけてアメリカでは長期金利が若干の低下(債券価格は上昇)を見せ、5月31日の国内債券市場では新発10年物国債の利回りは前日から横ばいの0.430%で取引されるなど、国内債相場の支えにもなっています。今後もアメリカの動向によっても大きく事態は変わるため、【フラット35】の金利も前月から若干の低下となったとはいえ、安心できる状況にはありません。アメリカの長期金利の動向によってはこの後もある程度の上昇を視野に入れておく必要があります。
変動金利は?
変動金利は実質的には日銀の金融政策決定会合で決定されるため【フラット35】の金利上昇=変動金利の金利上昇ではありません。日銀総裁も2023年4月9日から植田和男氏にバトンタッチし、就任後の会見では現在の大規模な金融緩和策について「継続することが適当だ」と述べ、当面は政策の枠組み修正の考えはないという認識を示していることから、もうしばらくは上昇の見込みはないと思われます。
しかし、過去の金利推移を見れば、固定金利上昇後に変動金利が上昇していることが多く、今後また変動金利が上昇した時には固定金利は借り換えるには辛いほどの高金利になっている可能性もあります。
いま変動金利に不安がある方は、低金利が継続しているいまこそ固定金利への借り換えを検討するチャンスでもあります。
これから住宅ローンを借りる方、現在借りている住宅ローンの借り換えなど、ご相談はお早めにご連絡ください。
YouTubeチャンネルでも固定金利と変動金利について解説をしておりますのでご覧ください。
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