【フラット35】2023年7月の金利発表
2023/07/01|住宅ローン
融資率(9割以下)返済期間21~35年の【フラット35】の金利は、2023年3月に1.96%と大幅に上昇したものの、2023年4月に1.83%、2023年6月は1.76%へ下がり、今月2023年7月は1.73%と更に0.03%下がりました。
そのほかの金利は以下の通りです。
融資率9割以下 返済期間21~35年 1.73% 返済期間20年以下 1.30%
融資率9割超 返済期間21~35年 1.87% 返済期間20年以下 1.44%
金利差=住宅購入価格差
住宅購入の際には安くて良い物件を探そうと長時間をかけて物件を選ぶ方もいらっしゃいます。
土地はどこにしようか?
建物はどこの住宅会社にしようか?
一生に一度の住宅購入ですから慎重になる気持ちは良くわかりますし、物件を選んでいる時は楽しいものですから、時間をかけてじっくり見て回りたい気持ちもわかります。むしろ焦ってロクな検討もせず買うよりは良いのですが、それがいくらの損失になるのかを金額に換算する姿勢も大切です。
たとえば、いまから3年前の2020年7月に住宅購入を考え始め、2020年8月には物件を決めて購入したとしましょう。もしも物件価格が諸費用込みの総額4,000万円で、住宅ローンを3,600万円借りたとすると、支払ったのは自己資金(預貯金)400万円と住宅ローンで借りた3,600万円と思いきや、その住宅ローンには利息が付くので実際に支払う金額は4,000万円ではありません。
2020年8月の【フラット35】の金利が1.31%ですから利息まで含めた支払い総額はおよそ4,490万円(返済期間35年、元利均等返済の場合)です。つまり自己資金400万円とローン返済4,490万円の合計4,890万円が住宅購入価格といえます。
もしも、これが物件探しに時間を掛け過ぎてしまい2023年7月に購入したとすると、同じ金額の物件でも住宅ローンの金利が1.73%ですから、利息まで含めた支払い総額はおよそ4,802万円(返済期間35年、元利均等返済の場合)です。つまり自己資金400万円とローン返済4,802万円の合計5,202万円が住宅購入価格といえます。
住宅購入に3年間かけたことによるコストアップが差額の312万円となります。実際には昨今の物価上昇や建築資材の高騰などを含めると差額は500万円以上となってもおかしくありません。
ここから先の金利予想は難しいですが、住宅購入を考えている方は金利上昇局面においてはスケジュール管理も大切な要素であることは知っておきましょう。
これから住宅ローンを借りる方、現在借りている住宅ローンの借り換えなど、ご相談はお早めにご連絡ください。
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