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【フラット35】2023年10月の金利発表

【フラット35】2023年10月の金利発表

融資率(9割以下)返済期間21~35年の【フラット35】の金利は、2023年9月の1.80%から更に0.08%高い1.88%となり、先月に続き上昇しました。

そのほかの金利は以下の通りです。
融資率9割以下 返済期間21~35年 1.88% 返済期間20年以下 1.40%
融資率9割超  返済期間21~35年 2.02% 返済期間20年以下 1.54%

国債は価格が下がると金利(利回り)が上がる

2023年9月28日、日本の債券市場は日本の国債を売る動きが強まったことにより、長期金利は一時 0.755%まで上昇し10年ぶりの高い水準となりました。これは、アメリカの長期金利がさらに上昇したことを受け、日本の国債を持っているより金利が高いアメリカの債券を買ったほうが得だということで、日本の国債が大量に売られたことを示しています。

国債は市場で取引される場合、買いたい人がたくさんいれば、「オレは多少高くても買うぜ!」「いや、私はもっと高くても買うわ!」とセリと同じようにどんどんと価格が上がります。逆に売りたい人がたくさんいれば、「オレは多少安くても売るぜ!」「いや、私はもっと安くても売るわ!」とどんどんと価格が下がります。

なぜ価格が下がると金利(利回り)が上がるのでしょうか?

債券とは一定の率ではなく一定の金額が儲かる金融商品だと思ってください。たとえば1年間で10円儲かる商品が100円で売っていたとしましょう。利回りは10円÷100円=0.1…つまり10%です。しかし、同じ1年間で10円儲かる商品を200円で買った場合はどうなるでしょう?10円÷200円=0.05…つまり5%となり、同じ商品でも買う金額が高くなると利回りが下がります。同様に50円で変えた場合は10円÷50円=0.5…つまり50%ですから、安くなると利回りが上がります。これと同じことが起こっているのが現在の日本の状況です。

こちらの動画でも長期金利が上がる理由など、詳しく説明しているのでご覧ください↓

なぜ日本の国債が売られるの?

アメリカではインフレを抑えるための金融引き締めが行われています。金利を意図的に上げることで株式市場ではリスクを取って投資をするより安易に儲かる金利の高い預金にお金が集まります。そうすることで経済の流れを強制的に止めてインフレを抑えようとしています。実際に2023年9月28日現在、アメリカでは長期金利が4.6%程度と、およそ15年11か月ぶりの水準まで金利が上昇しています。

そうなると、利回りの低い日本の国債を持っているより金利が高いアメリカの債券や預金のほうが得だということになりますから、日本の国債が大量に売られてしまうことになります。

結果として2023年9月28日の日本の債券市場では日本国債を売る動きが強まり、10年ものの国債の利回りが一時、0.755%まで上昇しました。これは2013年9月以来10年ぶりの水準だそうです。

【フラット35】今後の見通し

結局のところ、アメリカの長期金利が上昇したことにより、それに影響を受ける形で日本の長期金利も上昇傾向となっています。また、日米の金利差が拡大すればするほど円を売ってドルを買う傾向が強くなるため、日本としても過度な円安を止めるためには、日銀が金融緩和策を修正しさらなる金利上昇を目指す可能性もあります。

財務省は今後の利払い費算定の前提となる10年物国債の想定金利を1.5%に設定しており、さらにはマスコミも「金利上昇」というキーワードを頻繁に使うようになりました。個人的には既に日本も利上げのシナリオの展開を開始しているようにも見えてなりません。結果として今後も金利上昇は避けられないように思いますが…さてどうする?日銀!

変動金利は?

変動金利は実質的には日銀の金融政策決定会合で決定されるため【フラット35】の金利上昇=変動金利の金利上昇ではありません。しかし、長期金利については徐々に政策転換しつつある状況であり、前述のとおりにマスコミが「金利上昇」というキーワードを頻繁に使うようになったのは政府のアナウンス効果を狙ったものかもしれないという個人的な見解が図星だとすると…もしかすると短期金利についても政策転換の日が近いのかもしれないと思ってしまいます。

また、過去の金利推移を見れば、固定金利上昇後に変動金利が上昇していることが多く、今後また変動金利が上昇した時には固定金利は借り換えるには辛いほどの高金利になっている可能性もあります。

いま変動金利に不安がある方は、低金利が継続しているいまこそ固定金利への借り換えを検討するチャンスでもあります。

これから住宅ローンを借りる方現在借りている住宅ローンの借り換えなど、ご相談はお早めにご連絡ください。

YouTubeチャンネルでも固定金利と変動金利について解説をしておりますのでご覧ください。

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