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銀行に繰り上げ返済の相談に行くと投資信託を買わされる!?

以前お受けしたご相談です。

その方はお金がある程度貯まったので、銀行に繰り上げ返済の手続きに行ったそうですが、銀行の担当者からこういわれたそうです。

「いま住宅ローンの金利は超低金利ですから、たいして利息はつきません。このまま返済を続けて、貯まったお金は投資信託で増やしたらいかがでしょうか。住宅ローンの金利は1%に満たないですから、投資信託により1%以上で運用できればローンを繰り上げ返済するより得ですよ。」

その方は「なるほど」と思い、良い提案をしてもらったと銀行の担当者に感謝していました。では、貯まったお金は本当に繰り上げ返済するよりも、投資信託で運用したほうが良いのでしょうか?

たとえば住宅ローンを金利1.45%、35年返済、元利均等返済で3,000万円を借りたとしましょう。1年経過した時のローン残高は2,934万円ほどです。この時点でおよそ100万円を繰り上げ返済すると、支払わなくて良くなる利息は約63万円です。それにより返済期間は1年6ヶ月短くなります。これは繰り上げ返済をした瞬間に確定する利益ですし、繰り上げ返済して利息が63万円儲かっても税金は1円たりとも取られません。

しかし、100万円で投資信託を買った場合、1年間で63万円の利益を出すならば、1年間で63%も値上がりする投資信託を買う必要があります。投資信託は元本保証ではありませんから、儲かることもあれば大きく損をすることもあります。また、仮に本当に63万円利益が出たとしても、その利益には20.315%(所得税+住民税+復興特別所得税)の税金が課されます。

相談者の方が運用のプロでもない限り、明らかに繰り上げ返済のほうが得ですが、なぜ銀行はこのようなアドバイスをするのでしょう。

それは銀行が営利活動を目的とした企業だからです。

銀行は住宅ローンを貸して利息を受け取ります。これは銀行の儲けです。また、投資信託を販売した時は、信託報酬手数料などの手数料収入があります。銀行の立場からすると、繰り上げ返済をされるということは、銀行の儲けである利息が減るだけです。しかし、繰り上げ返済をせずに投資信託を買ってもらえると、今までどおりローンの利息でも儲かって、更に投資信託の手数料でも儲かるということになります。

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