まだやってるの!?月初の高額見積提示から月末の巨額値引きキャンペーン
2024/05/20|住宅購入
住宅購入時に建物の見積もり比較をするときは、価格だけでなく住宅設備や建材の仕様、断熱や耐震性などの住宅性能も加味しなければなりません。しかし、そんな正しい比較の仕方などどこかへスッ飛んでしまうような乱暴な値引きにより契約を取っていたのがハウスメーカーの月初の高額見積提示から月末の巨額値引きキャンペーンでした。
月初の高額見積提示から月末の巨額値引きキャンペーンとは
証言によると…
最初に提示された見積もりでは建物代金が2,800万円と他社に比べて500万円も高く、そんな高級な住宅は買えないと断り、2,300万円ほどの見積金額だった2社と打ち合わせを継続していました。しばらくすると断ったはずのハウスメーカーが再び月末頃にやって来て「いまキャンペーンで400万円の値引きが可能になりました」というので話を聞いてみると、前回2,800万円だった建物がまったく同じ仕様にも関わらず定キャンペーンにより2,400万円で購入可能になるといいます。
とてもお得だと思い、さらに詳しく聞いてみると「今月末までのキャンペーンで限定5棟です。○○様の分は一応抑えてきましたが、申し込みはいかがいたしましょう?」といわれ、急いで申し込みをして月末までに他の2社を断り契約をしましたが…気が付いたら一番高いところで契約してしまっていた。
これは今から20年以上も前にハウスメーカーなど建物の価格が高い住宅会社がやっていた営業スタイルです。
頻繁に聞くスタイルでしたので、もしかすると最初から値引き分は見積提示価格に上乗せされていたのかもしれません。もしも最初から値引き分が見積提示価格に上乗せされていないとするならば、そもそも見積金額が適正価格であるのか不審にに思ってしまいますし、本当に400万円も値引きしているのであれば「それで会社経営が成り立つのか?」と経営者の資質に疑問を感じてしまいます。
価値の判断基準が価格になってしまっている
人は詳しくない分野における品質の判断を価格に委ねてしまう傾向があります。たとえばノーブランドでデザインや品質の良い革製品のバッグよりも、有名ブランドのビニール製バッグに魅力を感じてしまうのはその典型です。
住宅においても坪単価75万円と80万円と90万円では、詳しく住宅性能を比較できない場合、単純に坪単価が一番高いものが一番品質の良いものと思い込んでしまう傾向があります。そこで本来は坪単価80万円であるにもかかわらず、最初は坪単価90万円と見せておけば、その後に「坪単価80万円で購入できます」は、とても魅力的な言葉に聞こえてしまい、はじめから「坪単価80万円です」というより営業的に有利になる可能性が高くなります。
これを「テクニック」と呼ぶか、「嘘つき」と呼ぶかは判断がわかれるところでしょう。今でも同じスタイルが存在するようですが…みなさんはこのような値引き営業をどう思いますか?
人の行動や言動には理由があり、仕事に対する姿勢が表れる
私の個人的な感想ですが、もし本当に嘘の値引きで契約をするのであれば、このような営業をする住宅会社には家づくりを任せられません。人や企業としての正しい在り方よりも営業成績が優先されており、「会社経営の為なら嘘をついてもOK」という社風の会社に見えてしまいます。だとするならば、建築中になにかトラブルがあったときも嘘をついて誤魔化される可能性が高いともいえます。
いくら見積もりが他社より高くても、誠実に住まいづくりに向き合っている住宅会社に任せたいものです。
まとめ
住宅購入は保険や投資信託や株式などの金融商品などと違い、販売上のルールが厳しくありません。言ってしまえば「2,400万円の商品を最初は2,800万円と言っておき、後から400万円の値引きをしても法律上はOK」です。
しかし法律上はOKだからといって何でもアリではありませんし、住宅購入に関するトラブルの相談ができるサイトなどもあります。
住宅購入時には安心して任せられる住宅会社を探すか、セカンドオピニオンなどによる自己防衛が必要です。
ぜひエフアンドエス・エキスパートに住宅購入時のセカンドオピニオンをお任せください。
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