【住宅のリフォーム】補助金は多いがホントにそれでいいのか!?
2024/06/18|住宅購入
住宅リフォームのメリットとデメリット
住宅のリフォームは、既存住宅の断熱性の向上や設備機能の向上、見た目にも新しくなるなど生活の質を向上させるための重要な手段ですが、リフォームの目的や内容は多岐にわたり、それなりの支出も必要になります。住宅リフォームの主なメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
メリット
- 居住空間の改善
リフォームの最大のメリットは、居住空間の質を向上させることです。古くなった設備やインテリアを新しくすることで、住み心地が格段に良くなります。例えば、キッチンやバスルームのリフォームは、使い勝手の向上や衛生面の改善に大いに寄与します。 - エネルギー効率の向上
断熱材の追加や窓の交換、エネルギー効率の高い家電の導入など、リフォームを通じてエネルギー効率を向上させることができます。これにより、光熱費の削減や環境負荷の軽減が期待できます。 - 資産価値の向上
リフォームを施すことで、住宅の資産価値が向上することがあります。特に市場で人気の高いデザインや機能を取り入れたリフォームは、売却時に高評価を得ることができるでしょう。 - 安全性の向上
古い住宅では、耐震性や防火性に問題がある場合があります。リフォームを通じてこれらの安全性を強化することで、安心して住むことができます。また、老朽化した配管や電気系統の改修も、安全性の向上に繋がります。 - 快適性と利便性の向上
リフォームにより、ライフスタイルに合わせた快適な空間を作ることができます。例えば、バリアフリーリフォームを行えば、高齢者や身体障がい者にとって使いやすい住まいになります。また、収納スペースを増やすことで、家の中がより整理整頓され、生活の利便性が向上します。
デメリット
- コストの問題
リフォームには大きなコストがかかることが多く、予算を超えることもあります。特に予想外の問題が発生した場合、その修繕費用が追加で必要になることがあります。計画段階でしっかりとした見積もりを取ることが重要です。 - 工事期間中の不便さ
リフォーム中は、騒音や埃、工事関係者の出入りなどで日常生活に不便を感じることが多いです。大規模なリフォームでは、一定期間住居を離れる必要が生じることもあります。 - 価値の上昇が期待外れになる場合
リフォームによって資産価値が上がると期待していても、必ずしもその通りになるとは限りません。市場の動向や地域の需要によっては、リフォーム後の価値が思ったほど上昇しないこともあります。 - 計画通りに進まないリスク
工事が計画通りに進まないことがあります。天候や施工業者の問題、予期しない建物の構造上の問題などが原因で、工期が延びることがあります。これにより、追加の費用やストレスが生じることがあります。 - 生活環境の一時的な悪化
リフォーム工事中は生活環境が一時的に悪化することが避けられません。特に家の中でのリフォームでは、生活空間が制限されるため、ストレスを感じることがあります。
補助金の活用
補助金の活用も重要なポイントです。日本国内では、さまざまな補助金制度が用意されており、これを利用することでリフォーム費用の一部を軽減することができます。ここでは、主な補助金制度について紹介します。
それぞれの補助金についてはホームページなどで詳細を確認してください。
◆ 先進的窓リノベ2024事業 先進的窓リノベ2024事業【公式】 (env.go.jp)
◆ 給湯省エネ2024事業 給湯省エネ2024事業【公式】 (meti.go.jp)
◆ 次世代省エネ建材の実証支援事業 SII:一般社団法人 環境共創イニシアチブ|公募情報(令和6年度 次世代省エネ建材の実証支援事業)
◆ 令和6年度長期優良住宅化リフォーム推進事業 令和6年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業 (choki-r-shien.com)
補助金の申請は非常に書類やその内容も専門的であり、個人が作成できないようなものが多く、また場合によっては個人申請ができず登録業者が申請するものもあるため、リフォーム工事の契約前に補助金の利用ができる業者なのか?補助金の申請はきちんとやってくれるのか?など確認しておく必要があります。
自治体独自の補助金
この他にも、自治体が独自に行っている補助事業などもあり、調べてみると良いでしょう。主に以下の1~3のような目的の補助金が多いようです。
- 耐震改修補助金
耐震性の向上を目的とした改修工事に対して、国や自治体から補助金が支給されます。古い住宅を地震に強い構造にするための費用を一部負担してもらえます。 - 介護リフォーム補助金
高齢者や身体障がい者が安心して住めるように、バリアフリー改修を行う際に利用できる補助金です。手すりの設置や段差の解消など、介護が必要な方の生活をサポートするための改修が対象です。 - 省エネ住宅補助金
エネルギー消費を抑えるためのリフォームに対して支給される補助金です。高効率の給湯器や太陽光発電システムの導入、窓の断熱改修などが対象となります。
構造躯体は変わらない
見た目や性能・機能は新しくなっても、リフォームでは建物の構造自体は変わりません。水回りのリフォーム工事で壁を剝がしてみると構造躯体である木材が腐っていたなどという話はたくさん耳にします。つまり「リフォームでは築年数が新しくならない」という当たり前ですが根本的なデメリットは覚えておきましょう。
「せっかくリフォームしたので、すぐに建て替えるのはもったいない」と家中をリフォームするハメになり、「最初から建て替えていればもっと安く済んだ」という話も耳にします。
あとどれくらいの期間この家に住むのか?住宅にかけられる費用はどれくらいなのか?と、まさにライフプランを考えなければリフォームの可否は判断できません。構造躯体が傷んでいれば耐震性にも影響があるため、早々に建て替えなければならないケースもあり、いままでのリフォーム費用が水の泡になることもあります。
まとめ
住宅リフォームは、居住空間の改善やエネルギー効率の向上、安全性の強化など、多くのメリットをもたらします。しかし、コストや工事期間中の不便さ、計画通りに進まないリスクなどのデメリットも存在します。
リフォームを検討する際は、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、補助金制度を活用して費用を抑えることが重要ですが、それ以上にライフプランを考えることが大切です。しっかりとした計画と準備を行い、理想の住まいを実現しましょう。
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