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労働金庫(ろうきん)と銀行は何が違うの?

労働金庫(ろうきん)と銀行は何が違うの?

日本全国47都道府県に13の労働金庫があります。今回のコラムでは正式名称の労働金庫ではなく、親しみを込めて「ろうきん」と呼ぶことにします。

一般的に「銀行」と括られてしまっている金融機関にも種類があり、代表的なものに銀行、信用金庫、JAバンク、労働金庫(ろうきん)があります。それぞれに根拠法が異なり、銀行は銀行法、信用金庫は信用金庫法、JAバンクは再編強化法(農林中央金庫及び特定農水産業協同組合等による信用事業の再編及び強化に関する法律)、労働金庫(ろうきん)は労働金庫法により業務を行っています。

しかし実際に「ろうきん」に行ってみると、私たちのイメージする銀行と何ら変わらず、預金もできれば投資信託も買えるし自動車ローンも住宅ローンも扱っていて、他の銀行との違いがわかりません。

住宅購入の際に「ろうきん」の住宅ローンを顧客に勧める住宅営業担当者やFPに聞いても、「ろうきん」については「数ある銀行の中のひとつ」のような答えが返ってくることもあります。また、「ろうきん」のホームページには「はたらく人の金融機関」と書いてありますが、働く人は銀行でもJAバンクでも、どこの金融機関でも利用ができますから、いよいよ「ろうきん」と他の金融機関と何が違うのかわからなくなります。

では、「ろうきん」と銀行は何が違うのでしょうか?

「はたらく人の金融機関」に込められた歴史的背景

日本で初めての「労働金庫(ろうきん)」は第二次世界大戦敗戦後の1950年に岡山県で岡山生協連の呼びかけから設立されました。同じ年には兵庫県でも労働組合の呼びかけから「労働金庫(ろうきん)」が設立されています。

敗戦後の日本は、経済復興を急ぐためか資本家の儲けが優先か、銀行などの金融機関は労働者や勤労者(勤労者とは働く人全体を指し、労働者とは労働組合の組合員を指すことが一般的)から集めたお金(預金)は企業などの資本家へ投資(融資)に回され、労働者・勤労者がどれだけ生活に困ろうが銀行から融資を受けることはできず、お金を借りられるところと言えば高い利息を支払わなければならない高利貸しや質屋しかありませんでした。

また、当時の労働者や勤労者は使用者側から低賃金でありながら劣悪な環境での労働を強いられていました。労働者や勤労者は賃上げや労働環境の改善を訴えますが、銀行から十分に融資を受けている企業など使用者側は労働者に対して強い立場にいたのです。

労働者や勤労者が自分たちの生活を豊かにするためにしていた預金は、銀行を通じて企業や資本家・使用者側に融資として流れていき、結果として自分達を苦しめてしまっていたのです。

自分達で自分達のための銀行をつくろう!

そこで、自分たちの預金などが決して企業や資本家・使用者側への融資に使われない自分達のための銀行を作ろう!と1950年に岡山県と兵庫県で「労働者のための銀行」として「労働金庫」が設立されたのです。「ろうきん」は労働者や勤労者から預かった「預金」は企業や資本家・使用者側へ融資せず、労働者や勤労者、または労働組合への融資に利用されました。結果として自分達の預金は自分達を守るための資金として利用できるようになったのです。

当初は「信用協同組合」として設立した金庫ですが、1953年に施行された「労働金庫法」により「労働金庫」となり、1966年にはアメリカの占領下にあった沖縄県にも労働金庫が誕生し、47都道府県すべてに労働金庫(ろうきん)が設立されました。その後は1998年に近畿地方での近畿ろうきんの誕生をきっかけに地域での統合が進み、現在では全国に13の「ろうきん」がそれぞれ独立した事業体として運営されています。

本来は「身内」である「ろうきん」

「ろうきん」を設立したのが労働者や勤労者である以上、労働組合は「ろうきん」の設立母体ともいえます。つまり労働組合からすると「ろうきん」は身内なのです。しかし、その労働組合も「ろうきん」の本当の役割や歴史的な背景などを忘れてしまっているようです。

そうなると一般の方はもちろん、住宅営業担当者なども「ろうきん」について銀行との違いを知っている人などほとんどいません。住宅ローン相談などを業としているファイナンシャル・プランナーも同様です。

「ろうきん」の住宅ローンが一番優れているということではないにしても、住宅ローンを選択するときに第一に「ろうきん」を選択すべき職業の方もいます。ぜひ「ろうきん」について知っておきましょう。

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動画でも詳しく解説していますのでご覧ください→労働金庫(ろうきん)と銀行は何が違う?

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