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信用金庫?信用組合?銀行と何が違うの!?

信用金庫?信用組合?銀行と何が違うの!?

信用金庫と信用組合は、共に地域社会や特定のコミュニティに対して金融サービスを提供するための組織であり、その活動は地域経済の発展に寄与することを目的としています。

生活者から見ると、使い勝手や店舗運営などは銀行とほとんど差が無く、違いがわからないように感じてしまいますが、その運営形態や目的、対象とする顧客層、サービス内容においていくつかの重要な違いがあります。以下に、それぞれの特徴と銀行との違いを詳しく解説します。

信用金庫は、信用金庫法に基づいて設立される非営利組織です。設立の目的は、地域住民や中小企業の金融ニーズを満たし、地域社会の発展に貢献することです。一方、銀行は株式会社形態であり、株主の利益を最大化することを主要な目的としています。

2. 対象顧客

信用金庫の主な顧客は、設立地域の住民や中小企業です。地域密着型の金融機関であるため、その営業エリアは特定の地域に限定されます。これに対して、銀行は全国展開を行い、個人から大企業まで幅広い顧客層を対象としています。

3. サービス内容

信用金庫も銀行と同様に、地域社会のニーズに応じた金融サービスを提供します。これは、預金や貸付、為替業務といった基本的な金融サービスに加え、地域の中小企業支援や住民向けの金融教育などが含まれます。

4. 利益の使途

信用金庫は非営利組織であるため、得られた利益は地域社会への還元や信用金庫自身の健全な運営に充てられます。一方、銀行は営利企業であり、利益は株主への配当や再投資に用いられます。

詳しくは一般社団法人全国信用金庫協会のホームページでも紹介されています。

1. 組織形態

信用組合は、中小企業等協同組合法に基づく協同組織です。組合員の相互扶助を目的とし、共通の職業や地域に基づいて組織されます。信用組合の運営は、組合員自身が参加し、意思決定を行う民主的な仕組みとなっています。銀行とは異なり、信用組合は営利を目的としません。

2. 対象顧客

銀行が地域や職業を限定せず広範な顧客層を対象とした多様なニーズに対応するサービスを提供するのに対して、信用組合の対象顧客は、組合員およびその紹介者に限定されます。組合員は、特定の地域や職業に属する人々であり、信用組合の活動はそのコミュニティに密着しています。

3. サービス内容

信用組合は、組合員のための預金、貸付、為替業務などの基本的な金融サービスを提供します。また、組合員向けの特典や福利厚生プログラムも提供されることがあります。

4. 利益の使途

信用組合も非営利組織であり、得られた利益は組合員への還元や組合の安定的な運営に充てられます。銀行は営利目的であるため、利益は株主への配当や事業拡大のための再投資に使われます。

詳しくは一般社団法人全国信用組合中央協会のホームページでも紹介されています。

銀行との比較

組織目的と運営方針

銀行は営利を追求する企業であり、株主の利益を最優先します。そのため、効率的な経営と収益の最大化が求められます。一方、信用金庫や信用組合は地域社会や組合員の利益を重視し、利益の追求は二次的なものです。これは、両者の運営方針に大きな違いをもたらします。

地域貢献と社会的役割

信用金庫と信用組合は、地域社会や特定のコミュニティに密着し、その発展に寄与することを目的としています。これは、地域の中小企業や住民に対する支援活動や、地域イベントへの参加などを通じて実現されます。銀行も地域貢献活動を行いますが、全国規模での事業展開と営利目的のため、信用金庫や信用組合ほどの地域密着性はありません。

総じて、信用金庫と信用組合は、地域社会や特定のコミュニティにおける金融ニーズに応えるための重要な役割を果たしています。銀行とは異なる非営利の組織形態や運営方針により、地域経済の発展や組合員の利益を重視する独自の役割を担っています。これらの違いを理解することで、地域社会における金融機関の役割やその重要性をより深く認識することができます。

また、信用金庫や信用組合、あるい労働金庫といった非営利団体を理解するためには「相互扶助」の本質を理解する必要があります。【住宅と家計のFP市川貴博「そこまで言うか~!?」】では具体的に相互扶助について解説していますので、併せてご覧ください。(ぜひチャンネル登録もお願いします)

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