初めての不動産購入ではわからないことだらけですし、できればプロのアドバイスを受けたいと思います。知ったかぶりをして失敗するよりも、プロにすべて任せてしまったほうが得と考えがちですが、それがそもそも失敗の原因である場合もあります。

雑誌に書いてあることがすべて正しいとは限らない

雑誌には「わからないことは何でも不動産業者担当者に聞いてみましょう」とか「知ったかぶりをせずにプロに任せましょう」などと書いてあることがありますが、不動産情報系雑誌は不動産会社や住宅会社、マンション業者の広告も大きな収入源ですから、記事のほとんどは不動産業者等に嫌われないようなものであり、完全なるお客様目線の記事ではありません。すべての雑誌記事がそうだとは言えませんが、割とこういった傾向は多く見られ、保険会社が多く広告を出すようなマネー誌では「ろくでもない保険商品叩く」ようなコラムを寄稿しても掲載NGになるケースが一般的です。

「私は素人です」は言わないほうがいい

「私は素人です」と言った場合に販売担当者が良い人の場合、不動産業者の担当者が本当に良い人 であれば「何もわからないのであれば間違った選択をしないよう詳しく教えてあげよう」と、親身になり相談や疑問を解決に導き、顧客にとって一番良い方法を提案してくれます。

しかし、販売担当者が悪い（または営業成績に困っている）人の場合は、その担当者が今月の成績に困っていたら、その時にやってきた「私は素人で何もわかりません。いろいろと教えてください。」というお客様はどう見えるでしょう？言葉は悪いですが「良いカモがやってきた」と見えるかもしれません。そして、丁寧に教えてあげるフリをしながら今月の契約に導いていくでしょう。

世の中の仕組みを知っておこう

これは不動産営業に限りません。たとえばテレビの情報番組を見て商品を買う人も多いと思いますが、テレビはスポンサーがテレビ局に支払う広告費が収入減であり、スポンサー企業に配慮した番組制作をします。だからタレントがビールを飲むシーンでは銘柄や企業名がカメラに映るようにジョッキを持ちますし、テーブルのビール瓶などもラベルがカメラのほうを向いています。

「ココアが体に良い」とテレビで放送すると、翌日は店舗からココアが消えてなくなるほど売れるというような現象が起きますが、放送の翌日には店舗に大量のココアが並んでおり、ココアの売り上げが爆上がりします。これは単純にスポンサー企業が製造するココアを売るための特集をテレビで放送するというものであり、番組の合間に放送するCMと同じものをCMに見えないようにしているだけです。もちろん仕掛けたのはスポンサー企業ですから、放送日に合わせて大量に店舗に商品を搬入しておきます。

自己防衛は必須

販売側には顧客の力量に合わせて手を抜く人や、契約を急がせる人もいますし、間違っていることを正しいことのように堂々と説明する人もいます。また、顧客の為ではなくスポンサー企業に配慮するテレビ番組のように上司のご機嫌を取るために仕事をしている人もいます。

このような営業担当者に当たってしまった場合、顧客側のメリットはありません。最低限の知識と自己防衛の意識を持ちましょう。

土地や建物、マンション購入の際には、できればセカンドオピニオンとして専門家のアドバイスを受けたいところです。ぜひエフアンドエス・エキスパートにお任せください。