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【フラット35】2024年6月の金利発表

【フラット35】2024年6月の金利発表

融資率(9割以下)返済期間21~35年の【フラット35】の金利は、2024年5月の1.83%から0.02%上がり1.85%となりました。

そのほかの金利は以下の通りです。
融資率9割以下 返済期間21~35年 1.85% 返済期間20年以下 1.46%
融資率9割超  返済期間21~35年 1.96% 返済期間20年以下 1.57%

固定金利を借りたかったけど変動金利になっちゃった?

住宅金融支援機構が行う「住宅ローン利用者の実態調査」は、これから住宅ローンを借りる方を対象とした【住宅ローン利用予定者調査】と、既に住宅ローンを借りた方を対象とする【住宅ローン利用者調査】があります。

見比べてみると興味深いことに、希望する金利タイプを借りていない人が多いことに気づきます。

次のグラフは住宅ローンの利用予定者がどんな金利タイプを希望しているのかがわかります。直近の調査が2023年10月ですが、変動型の比率が一番高いですが概ね1/3ずつといったところです。(図1)

図1:住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用予定者調査(2023年10月調査)】(住宅金融支援機構)

しかし、実際に借りた住宅ローンはというと…

図2:住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2023年10月調査)】(住宅金融支援機構)

ほぼ変動金利一色になっています。(図2)

これは住宅ローンや住宅の売り手側が変動金利を強く勧めている実態を表していて、同調査結果によると相談先や情報源はほぼネットと住宅ローンや住宅の売り手側であり、ネットの情報は売り手側が書いているかPV狙いの偏った情報が多く、知識の乏しい住宅購入者はイイように変動金利に誘導されているようにも見えてしまいます。

図3:住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用予定者調査(2023年10月調査)】(住宅金融支援機構)

固定金利を借りる人が増えている!?

住宅金融支援機構によると、昨年相当に落ち込んだ【フラット35】の申込件数が、この数ヶ月で相当に増えているそうです。

2024年3月18日・19日に開かれた金融政策決定会合で、日銀が2013年から続けてきた「「量的・質的金融緩和」も「マイナス金利」も「イールドカーブ・コントロール」も全部解除となり、これを受けてテレビもネットも「マイナス金利解除」「金利が上がる!」と煽ったためか、これから住宅ローンを借りる方も既に借りている方も固定金利を希望する動きが活発にになりました。

実際にエフアンドエス・エキスパートにも借り換えのご相談やご依頼も増えています。

固定金利の【フラット35】はどうなる!?

気になるのは為替です。2024年4月29日に1ドルが160円に達しました。為替が動く要因はいくつもありますが、やはり日米の金利差を埋めないことには根本的な解決にならないように思います。昨年10月のコラム「【フラット35】2023年10月の金利発表」でもお伝えしている通り、「金利が低い国で借金して金利が高い国へお金を持っていけば何もしないで儲かります」から、みんなが「日本円で借金し、その円を売ってドルを買ってドルで預金する」をやれば、そりゃ円安になりますよ(笑)

これを解決するならアメリカに金利を下げさせるか、日本が金利を上げるか…どちらかですが、日本はアメリカに「金利を下げろ」なんて言えませんから(笑)日本が金利を上げるしかないでしょう。

つまり長期金利(固定金利)は上がるしか道がありません。

お時間がありましたらこちらの動画もご覧ください

長期金利が上がる理由を分かりやすく解説しています

固定金利に借り換える本当のラストチャンスかも

これも以前のコラムに書きましたが、日銀は長期金利を低く抑え込むための長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や上場投資信託(ETF)などリスク資産の買い入れ終了も決めて、【フラット35】の金利などに影響する長期金利は市場の動向に委ねることにしました。日銀は「に長期金利が急激に上昇する場合は機動的に買入れオペの増額等を実施する方針」としていますが、基本的には長期金利は放置されている状況です。

もしこのまま長期金利が上がれば、【フラット35】の金利と変動金利の差は2%近くになり、「変動金利が上がった時には固定金利に借り換えよう」と考えている方には変動金利が上がった時には固定金利は手の届かない高金利になってしまっている可能性もある…ということです。現に今月も【フラット35】の金利は上昇しました。

まずはご相談ください

いま借りている住宅ローンをどうするべきなのか?非常に大切な局面と言えます。「そんなにすぐに変動金利は上がらない」「金利が上がってもたいしたことはない」「金利が上がっても放っておけばいい」と無責任な発言をする人もいますが、未来のことは誰にもわかりませんし、家計の状況や借入金額などによっては慎重な判断が必要な場合もあります。

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住宅ローン 変動金利 チョ~厳しい!? 知らなきゃマズイ!? 4つのルール【住宅と家計のFP市川貴博「そこまで言うか~!?」チャンネル】

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