人生における豊かなお金の使い方 ~ お金の流儀 ~
2024/03/10|家計管理
先日は4日間ほど沖縄県に滞在していました。沖縄県は北海道と並び大好きな県で頻繁に行き来しており、行けば「久しぶり!」と声を掛けてくださる方がたくさんいます。
その中でも今回は大好きなハンバーガーショップである「GORDIE’S(砂辺店)」をご紹介します。
GORDIE’S(砂辺店)
いわゆるオールドアメリカンを彷彿とさせる内外装で、提供されるハンバーガーもペラペラのパティではなく、肉の美味しさと歯ごたえを感じさせる「肉々しい美味いハンバーグが挟まったハンバーガー」で、職業柄、沖縄県だけでなくいろいろな都道府県のハンバーガーを食べていますが個人的にはナンバーワンです。
しかし、ハンバーガーが美味いのは言うまでもありませんが、なんと言ってもここのお店の魅力はスタッフさんの人柄です。コワモテのオニイサン達ばかりですが、気さくに話しかけてくださり、一人で行ってもあっという間に2時間くらい長居しちゃうくらい楽しいお店です。妻を連れて行ったのは今回初めてでしたが、いつものように店長のケイスケさん、スタッフのタイガさん、ヒビキさん、サユリさんが気持ちよく迎えてくださいました。
お金は使ってこそ価値を発揮する
50代のオッサンが「毎月沖縄に行く」とか「沖縄にうまいハンバーガー食べに行く」などと言うと「お金がもったいない」とか「贅沢」とか「貯金も無くて老後どうすんだ」とか好き勝手に言われます(笑)でも私は気にしません。
私なりのお金の流儀があるのです。
例えば稼いだお金を使わずに庭に埋めていた場合、庭に埋まっているのはお金であっても、誰かに盗まれて石ころにすり替わっていても何ら生活に変わりはありません。つまり使わないお金は石ころと同じであり一切の価値を生みません。しかし、お金でモノやサービス、経験などは買えますが、現代において石ころでは何も買うことができません。結局のところ「使う」という行為において価値を発揮するのがお金なのです。
「ゆとりある老後のために」という目的で、現役時代がむしゃらにお金を貯めている方を見かけます。趣味や食べたいもの、欲しいモノ、やりたいこと、行きたいところ…全部我慢してNISAやiDeCo、個人年金保険に定期預金、勤務先の持ち株など、あらゆる手段を駆使してお金を貯めて退職後のゆとりある生活に備えているといいます。もちろんお金を貯めて将来に備えることは悪いことではありませんが、それが「豊かな生活を犠牲にした老後」であるならば違和感を感じずにはいられません。
自分自身も今と将来は同じではない
50代になると体力や体調、胃の調子などが若い頃に比べて格段に衰え、以前は歩けた距離や運転できた距離がだんだんと辛くなり、食べるものも脂ノリノリな肉汁滴る焼肉やステーキなど1切れ食べたら胃もたれする体たらく…食べられるのは安い赤身肉(笑)みたいなことになり、「もっと若い時に○○しておけば良かった」と思うことが多くなりました。おそらく60代、70代と、見た目や考え方の若さは保てても、体力や食べられるものなどはもっと衰えるのであろう…と思います。
「もっと若い時に○○しておけば良かった」という思いが強くなる老後に大金を残すために、何でもできる「若い時」を犠牲にするのはあまりにももったいない行為です。一生を通じて我慢などせずに暮らせる経済的なゆとりがあれば良いですが、もしも経済的に我慢をしなければならないのであれば、私は老後に我慢をしたほうが良いと思うのです。
貯蓄はキャッシュフロー(CF)を確認しながら
「お金は使ってこそ価値を発揮する」といっても、将来の生活が破綻するほど貯蓄が無いのもいけません。使えるお金には限界があり何事もバランスが大切です。
「いくら貯めるべきで、いくら使えるのか」をぼんやりと考えていても答えは見つかりません。お金は計算により答えを探すものです。計算の手順は次の1~5の通りです。
- 退職後に毎月いくらあれば生活できるのか具体的に計算(生活費+遊ぶお金)
- 退職後の収入を試算(労働収入+公的年金+私的年金)
- 退職時の貯蓄額を試算
- 1~3を踏まえてCF表を作成
- 100歳でちょうど貯蓄残高がゼロになるように退職までに使うお金増減させて再度シミュレーション
貯めすぎも良くありませんが老後破綻もNGです。そのためには手順1~5の要領でCF表を作成し、具体的な金額の確認をしてから遊ぶ必要があります。つまり遊びにもしっかりとした計算が必要なのです。
ただし、お金は複利で運用することにより本人の努力ではなく、時間により大きく増える性質があります。つまり20代前半など若い時に一定金額を貯める習慣とある程度のまとまったお金を作ると、40代など人生の中盤からは相当に経済的に楽なるという側面もあります。詳細は後のコラムで書きますのでここでは結論だけですが、20歳から毎月5万円を5%の複利で運用すると40歳時には1,984万円になり、60歳時には7,248万円になります。毎月たったの5万円で経済的な不安からは解放されますが、これは本人の努力というよりも時間の有効利用による複利効果の結果です。
ライフプランを考える上では、現在の年齢により考え方も取るべき手段も異なります。
ぜひエフアンドエス・エキスパートにご相談ください。
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